地方移住とお金 住居費は下がりそうだが生活費全体では?

REINAの「マネーのとびら」(日経電子版マネーのまなび)

14-12-2022 • 21 mins

日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日本経済新聞の露口一郎デスクです。

今回のテーマは「地方移住とお金」です。新型コロナウイルスの感染拡大以降、地方への移住を考える人が増えています。2022年6月の内閣府の調査によると、20歳代の東京圏在住者の45%が地方移住に関心を持っているようです。テレワークや在宅勤務が急速に広がるなど、働く環境が多様化したことが一因でしょう。今回は家計への影響を中心に、地方移住のメリットやデメリットを見ていきます。

REINAさんは日本では都会暮らしの経験しかないそうで、地方移住に関心を持つ人の多さに驚いた様子です。「豊かな自然に囲まれ、野菜や果物を育てながら暮らしたい」「都心の通勤ラッシュはもう嫌だ」などの理由で、地方での生活に憧れる人は多いでしょう。

しかし、移住を考える際に重要なポイントはお金面の変化です。都心から地方に拠点を移せば住居費は下がる可能性が高い一方、交通費は上がりそうです。交通手段として自動車を確保する必要がある場合、ガソリン代のほかに保険料や自動車税、駐車場代など様々なコストがかかるからです。意外なところでは地方移住の結果、教育費が上がる可能性もあります。この他、賃金がどう変わるかも重要で、それらを含めた慎重な検討が必要になります。もちろん、地方暮らしにはお金に換えられない魅力もあるので、まずは短期滞在して長所短所を実感してみるのも大事でしょう。

番組後半の人気コーナー「American Money Life」では「外食産業」について、アメリカ生活が長いREINAさんに聞きました。アメリカでも日本のように地元に根付いた中華料理店「町中華」は人気で、器用におはしを使って食べる人が多いようです。最近では回転ずしも増えたそうですが、「回っているのはやはりカリフォルニアロールなど、巻き寿司が中心です。でも最近ようやく純日本風の寿司の良さが広まってきました」(REINAさん)。「日本のファミリーレストランはクオリティーが高いですよね」というREINAさんは、「サイゼリヤ」に1人で行き、家族連れの雰囲気を味わいながら白ワインを飲むのも楽しみだと話していました。