投資で失敗する方法 仮想通貨、退職金デビュー、ブルベア投信…

REINAの「マネーのとびら」(日経電子版マネーのまなび)

23-11-2022 • 20 mins

日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説は日経マネー発行人の大口克人です。

今回のテーマは「投資で失敗する方法」です。もちろん失敗してお金を失うための方法を学ぶのではなく、「こうすると失敗しやすい」とあらかじめ分かっていれば、その危険は避けられます。つまり投資の失敗事例から、大損しない方法を学ぼうというわけです。

投資の落とし穴は数多くありますが、最近の話題で特に若い世代に気を付けてほしいのが暗号資産(仮想通貨)やFX(外国為替証拠金)取引です。仮想通貨では5月に「テラ・ショック」が起こり、11月には米大手交換業者FTXが経営破綻して、世界の仮想通貨の時価総額が2日で30兆円も消失しました。若い世代が「一発逆転」を狙い、これらに大金を投じている例が世界中で目立ちますが、これらを見ると仮想通貨は長期で信頼できる投資対象とはとても呼べません。投資の経験値を上げるため、少額・短期で試してみるのはアリでしょうが、多くの資産をこれに賭けるのは避けるべきです。

一方、FXは仕組み自体に問題があるとされますが、為替コストが極端に低く、レバレッジがかかるので資金効率も良いなど、外貨投資のツールとしては評価できる面もあります。では、なぜFXでお金を減らしてしまう人が多いのでしょうか。番組ではその理由と、どう使えばいいのかを詳しく解説しました。

いずれにせよ資産は一発逆転では作れません。逆に、iDeCo(個人型の確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)を使って「長期・分散・積立」を続ければ、時間はかかりますが誰にでも作れます。資産形成とはそういうものだと思っておけば大きな失敗はしないでしょう。番組ではこの他にも注意すべき「退職金デビュー」や「ブルベア投信」についても解説しています。

後半の人気コーナー「American Money Life」では、「アメリカに九九はあるのか?」から始めて日米の算数教育について語り合いました。「アメリカでも同じことは学びますが、掛け算の表を順に読み上げるようなイメージで、日本のように節をつけて暗唱したりはしません」(REINAさん)。そもそも「いい国作ろう鎌倉幕府」のような語呂合わせで何かを暗記することはないようです。一方、意外なことにアメリカにもそろばん教室はあって、REINAさんと妹は子供の頃に習っていたそうです。大口は「そろばんは真面目にやらず、スケボーのように乗って遊んでいた」だけでしたが、妹さんはそろばんも一つのきっかけだったのか、その後理系の道に進んだといいます。