年末調整で払い過ぎの税金が戻ってくる仕組み 元は戦費調達策!?

REINAの「マネーのとびら」(日経電子版マネーのまなび)

09-11-2022 • 20 mins

日経電子版「マネーのまなび」のPodcastです。アメリカ出身タレントのREINAさんがリスナーと一緒にお金のイロハを学んでいきます。解説はマネー報道グループ長の手塚愛実です。

今回のテーマは「年末調整の基本」です。会社員や公務員の場合、この時期になると勤務先から手続きをするよう案内があるのが年末調整です。何のための手続きで、どういう計算をするのでしょうか。

実は今秋からタレント業の一方で、スタートアップの正社員にもなったというREINAさん。つまり年末調整はREINAさんにも大いに関係のあるテーマです。毎月、給料から所得税が大まかな見込み額で源泉徴収されていますが、年末に給与の額がほぼ確定したところで計算し直し、払いすぎや不足があれば差額を給料と足し引きして調整するのが年末調整。所得税から引ける各種の控除も、勤務先が本人に代わって計算してくれる便利な仕組みです。

勤務先に提出する2~3枚の書類にはそれぞれ意味があります。所得税には15種類の所得控除がありますが、そのうち会社で計算してくれるのは12種類です。配偶者控除や扶養控除、生命保険料控除や2年度目以降の住宅ローン控除など代表的な控除について、REINAさんと細かく見ていきました。

年末調整はかつては、封筒に入った紙の書類を渡され、記入して再び封筒に入れて提出することが必要でしたが、2020年以降はウェブ上で申請手続きをする企業も増えています。いずれは「マイナポータル」と連携し、すべての手続きがウェブ上で完結するようになりそうです。年末調整のデジタル化の流れについても解説しました。

後半の人気コーナー「American Money Life」のテーマは「100円ショップ」です。アメリカにも「One dollar(ワン・ダラー)ショップ」があるとREINAさん。どんな店なのかを聞いたところ、取り扱う商品や店の立地など、日本の100円ショップとは多少違った性格を持つ店のようです。

REINAさんの場合、100円ショップは目的買いが多く、目当ての商品の所に直行して会計するので店での滞在時間はわずか2~3分とのこと(笑)。しかし、最近100円ショップが増やしている300円など比較的高単価の商品や、手塚が買って良かったものなどの話をするうちに「今度、じっくりチェックしてみます」と興味が出てきたようでした。